治療と手術

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眼瞼(まぶた)


1.ものもらい(麦粒腫)(ばくりゅうしゅ)

【原因】

俗に「ものもらい」といわれ、眼瞼(まぶた)に細菌が感染して生じる化膿性の炎症です。
 

【症状】

眼瞼(まぶた)に局所的な赤みが出現し、軽度の痛みや痒みを伴います。炎症が強くなってくると、赤み、腫れが強くなります。腫れた部分から自然に破れて膿が出ることがあります。
 

【治療】

抗生物質の点眼や内服を行います。化膿した場合は、消毒した針やメスなどで軽くさして、排膿したり切開して膿を出すこともあります。

2.霰粒腫(さんりゅうしゅ)

【原因】

眼瞼(まぶた)にあるマイボーム腺の出口が詰まって炎症が起き、やや硬いできものです。
 

【症状】

眼瞼(まぶた)が腫れます。痛みはありませんが、外から触れるとコリコリとしたシコリが出来ています。炎症を伴った場合は、麦粒腫と似た症状が出ることがあります。
 

【治療】

小さい物であれば、自然に吸収されることもありますが、大きい場合は、手術をして霰粒腫を包んでいる袋ごと摘出することが必要です。

3.眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

時々、まぶたや口のまわりがぴくぴくするのは誰でも経験したことがあるでしょう。ほとんどの場合、2~3日または数週間で自然に治ります。瞬きが増えたり(1分間に20回以上)、痙攣が長く続いたり進行はゆっくりですがひどくなると瞼が開かなくなって日常生活にも支障をきたす場合があります。
 
顔は小さな筋肉の集まりで、細かい表情を作るために絶えず複数に動いています。目のまわりの眼輪筋という筋肉が自分の意志に関係なく痙攣する病気が眼瞼痙攣(がんけんけいれん)です。
 

■ 眼瞼痙攣治療

現在原因ははっきり解明されていない為、完全に治す方法はありません。食中毒を起こすことで知られる“ボツリヌス毒素”は極少量で筋肉を緩める働きがあります。
 
この“ボツリヌス”を顔の筋肉数ヶ所に注射をすることで症状を抑える事は出来ます。副作用はほとんどなく効果は3~4ヶ月続きます。効果が切れたら再注射が必要です。
この治療により90パーセント以上の患者様の症状が抑えられると考えられています。お気軽にご相談下さい。